| 1の温熱療法は一定の効果があると思われますが、一時的な療法で根治療法ではありません。肩こりがある人がマッサージに行って揉んでもらうと2~3日は良くなっていますが、1週間もするとまたもとの状態に戻ってしまいます。結局は咬み合わせを治さなければ根本的に治らないでしょう。 また投薬療法もあくまでも対症療法に過ぎません、薬もテグレトールなど三叉神経痛の薬を処方したりしますが、本当にこれを必要としている患者さんはむしろまれだと思います。本院でも咬み合わせの治療で治った人で、この薬を出されていた患者さんが何人もいらっしゃいました。 筋肉のストレッチは多少意味がありますが、筋肉がつった状態になってしまっているのであまりむりにひっぱるのは良いことではありません。また開口訓練のようにさらに筋肉に負担をかけることはあまり好ましいとはいえません。 むしろ4のようなマッサージ療法の方が、すぐに口を開けることができるようになります。 |
| 2の補綴治療は、確かに咬み合わせを治すという観点からすると現実的です。しかしながら顎関節症の患者さんは極度に咬む筋肉が緊張していることがあり、正しい咬み合わせの位置(中心位と呼ばれている)を確実に採特することが非常に困難な患者さんもおり、そのような場合安易に補綴治療によって被せ物を作ってしまうと咬み合わせががらっと換わってしまうことがあり、非常に危険な治療といえます。しかも現在の歯を利用する以上治せる咬み合わせの状態には限界があります。また歯を非常に多く削ってしまので、自分の歯があまりにももったいないと思います。現在推奨されている、歯をできるだけいじらない治療法とはかけ離れているといえるでしょう。 |
| 3プレート療法は、板状のプレートを入れることによって治すものです。これは確かに良い治療法だと思いますが、患者さんによっては違和感がつらくて全くしていられない人もおり、すべての患者さんに適応できるものではありません。 |
| 以上の考察から当院では、まずマッサージを行って顎関節症の原因である筋肉の緊張をとることからはじめ、不適切な咬み合わせのあたりを調整し、最終的には矯正治療で治す事がもっとも効率がよく、治療経過も良い方法であると結論し、実際の治療もそのように行い、成果が出ています。 |